マンガ・ロジスティクス・エフ

漫画とロジスティクスとFの話をします

マンガを一気読みするのはとてももったいない

よく、人にマンガを勧めると「完結してからまとめて読むようにしてるんですよ〜」と言われるのだが、非常にもったいないので今すぐ1巻だけ読めと勧めるようにしている。

おれも以前は完結してから読むタイプだったのだが、そうするとだいたい読んだ先から忘れていってしまう。記憶に残るマンガは、何度かに分けて読んだり、連載や新刊で毎回追いかけていたりするものだ。

マンガに限らずだいたいの創作はそうだと思うのだが、読んでいる間だけが読書時間ではない。むしろ、続きが気になる状態で、最後に読んだシーンや記憶に残るシーンを繰り返し反芻したり、続きを何通りか予想したりしている時間も、同様に読書時間に含まれるのだ。

マンガを一気読みしようとすると、大作であれば少なく見積もっても10時間ぐらいは見積もらないといけないかもしれない。おまけに、10時間集中が持続する人間はほとんどいないので、どんなに熱中していても結構な数の名シーンを流し読みしてしまう。つまり、10時間のうち、下手したら8時間ぐらいが無駄になってしまうかもしれない。

だが、例えば30分ずつ毎日読み進めたら、20日かけて一つの作品を消化できることになる。おまけに、読書時間は10時間に限らない。良い作品であればあるほど、四六時中その作品のことを考え続け、20 * 24 = 480 時間かけて一つの作品を消化することになるのだ。こんなに贅沢な読み方が他にあるだろうか?

というわけなので、マンガ(に限らずだいたいのもの)は一気に消化しないほうがコスパが良い。気にせず連載を追いかけていこう。ジャンプを定期購読しよう。