マンガ・ロジスティクス・エフ

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23区に住んでるけど車を買った

2022年4月末に車を買った。初期費用・ランニングコストともになかなか厳しいものがあるが、端的に「生活が変わる」レベルの変化なので、買ってよかったと思う。

経緯

子供が1歳ぐらいの時に電動自転車を買った。それまで行けなかったところに行けるようになり、行動範囲が広がった。まだ行ったことのない公園を探しに行ったりした。

それから5年が経って、ついに自転車の後ろに載せられなくなってしまった。シートベルトが締まらない。子供も自転車に乗れるようになったので、一緒にサイクリングしても良いのだが、まだ大人の足に比べると貧弱で、フラフラ走るので危ない。おまけに、家族3人に対して自転車は2つしかないので、家族でお出かけするのが大変になってしまった。

最初は電動トゥクトゥク を買おうかと思ってたのだが、そこそこ値が張るし、冷暖房も安全装備もついてない。それなら軽自動車でも買えばよいんじゃないかということになった。

買った車

ホンダ N-BOX の2019年のモデル。7000kmしか走っておらず状態が良いものを買った。諸費用込みで総額で150万円ぐらいになってしまった。トゥクトゥクと比べると倍近い出費だ。

全長が短く小回りが効くので車庫入れがとても楽。マンションの駐車場がとても狭い道に面していて、おまけにかなり邪魔な位置に電柱があるのだが、それでもなんとかなっている。

社内は広く作ってあるので買い物も楽になるだろうと思ったが、ベッドなど長物の運搬はさすがに苦労する。イケアでベッドを買ったのだが、3人家族+ベッドはかなりギリギリだった。助手席を限界まで前に出してなんとか収まる感じ。助手席は折り畳めるので、同乗者が少なければ問題なく積めるはずではある。

維持費

駐車場代が2万円/月。車の月々のローンより高い。これに加えて保険料が月8000円ぐらいかかる。トータルで月々の出費が5万円ぐらい増える形になってしまった。ボーナス払いもあるのでなかなか痛い。

良かったこと

生活が車中心になった。いままで「車が無いから行けないなー」と思っていたところに行けるようになり、世界が広がった感じがする。これまでは電車とバスの路線だけが道だった。今は道路というとてつもなく長大な交通網が利用できる。どこにでも行ける。

都内は確かに公共交通機関が発達しているけど、一方でそれは「公共交通機関で行けるところにしか行けない」という縛りでもあった。おれは板橋区に住んでいるのだが、隣の練馬区や埼玉方面に行くには電車とバスを乗り継いでいく必要があり、近くて遠い存在だった。

あと、意外と自分は車の運転が好きだということが分かった。リモートワークの気分転換にその辺をぶらぶらドライブするとかなり気分がクリアになる。ボケ防止で車を運転する高齢者の気持ちがちょっと分かった。

車で15分ぐらいのところのコメダ珈琲までドライブして、コーヒー飲みながら仕事するのも楽しい。出来ればオフィスにも車通勤したいのだが、駐車場が無いのでまだ試していない(周辺のコインパーキングは4000円/日ぐらいする)。

カーシェアでいいんじゃない?

最寄りのカーシェアまでは徒歩5分強なので、まあカーシェアでも良い。それはそう。駐車場代かからないし、使わなければ請求されない。でも、玄関から1分以内で乗れて、面倒な予約も不要、チャイルドシートや暇つぶしの雑誌も置いてあって、降りる時にゴミを片付けなくてもいい、というのはとても良い。

カーシェアだと、日常の買い物に使う気にはさすがになれない。都内はまいばすけっとみたいなミニスーパーが至るところにあるのでそんなに不便はしないのだが、やはり値段が高かったり、品揃えが微妙だったりする。自家用車があれば気軽に行きたいスーパーに行ける。オーケーで100グラム59円の鶏胸肉を買うのが楽しい。とは言え、結局自家用車の所有のために相応のコストを払っているわけなので、ほとんど自己満足の世界ではあるが。

あと、これまで自分はペーパードライバーだったので、レンタカーやカーシェアの類の利用に抵抗があった。万が一傷を付けたらものすごい額を請求されるのでは……と内心ビクビクしながら乗っていた。自家用車は遠慮なく乗れるので、そこのストレスは無くなった。

感想

月々の支払いがかなり厳しいが、それさえクリアすればかなり快適。新しい趣味を見つけたと思って割り切っている。夏のボーナスが230万円入ることを期待している。